PRP治療

再生医療

再生医療とは、自分の身体から特殊な細胞(幹細胞など)を取り出して増やし、傷ついた臓器や体の部位などの低下した機能を回復させる医療のことです。

再生医療のメリットとデメリットは?

再生医療による技術を利用することで、基本的に低侵襲で副作用が少なく、従来の治療法で発生するリスクを回避できることなどが注目されています。
一方で、比較的費用負担が大きいものであり、効果を 100%保証できるものではありません。
また、治療を受けられるクリニックは限定されるため、地域によっては治療が受けられない場合もあります。

PRP療法

血液に含まれる血小板には、血液を固めて出血を止める働きや、壊れた組織を修復する成長因子を放出する働きがあります。
PRP療法(多血小板血漿療法)はご自身の血液から抽出した、血小板を多く含むPRP(多血小板血漿)を濃縮し、患部に注入します。
血小板には成長因子が豊富に含まれているため、細胞を活性化し、コラーゲンやエラスチンを増殖させる効果が期待できます。
それにより、人間が本来持つ自己治癒力を引き出して、痛みや炎症を抑え、再生を促し、持続性にも期待できる点が特徴です。

対応症例

  • ヘバーデン結節
  • ブシャール結節
  • 腱鞘炎
  • 肉離れ
  • 捻挫
  • テニス肘
  • 薄毛
  • シワ、たるみなど

症例について

手指変形性関節症(へバーデン結節・ブシャール結節)について

ヘバーデン結節とブシャール結節は、指の関節に変形を引き起こす疾患です。

ヘバーデン結節は指の第1関節、ブシャール結節は第2関節に発症する変形性関節症で、原因は不明とされていますが、40歳以降の女性に多く、手をよく使う職業に多い傾向があります。関節の軟骨がすり減ることで関節が変形し、痛みを生じます。
手指変形性関節症は放っておくと変形が進み、日常生活に支障をきたす可能性の高い病気のため早期の発見と治療が重要です。

PRP療法では、ヘバーデン結節の痛みを和らげ、機能を改善する効果が期待できます。PRP中の成長因子が関節軟骨の修復を促進し、変形の進行を遅らせる可能性もあるため、少しでも気になる症状等があればお気軽に当院までご相談ください。

症状

  • 指の第一関節が痛む、腫れる、変形する
  • 指の第二関節が痛む、腫れる、変形する
  • 指の爪の付け根に水ぶくれができる等

腱鞘炎

腱鞘炎とは、腱とそれを包む腱鞘という組織が炎症を起こす状態のことです。手首や指に多く発生し、痛みや腫れ、動かしにくさなどの症状を引き起こします。 症状が悪化すると、指を曲げて伸ばそうとした時の痛みやこわばりなどの症状が出ます。
そのまま放置していると、指が全く動かない状態になることもあるため、早めの治療やケアが重要です。

症状

  • 手・指に違和感がある
  • 指の曲げ伸ばしをスムーズにできない
  • 指が曲がったまま伸ばせない
  • 動かすと痛い親指の付け根や親指側の手首が痛い
  • 指の曲げ伸ばしの際に引っかかりを感じる等

肉離れ

肉離れとは、筋肉が急激な収縮や伸びによって、筋線維や筋膜が部分的に、または完全に断裂する状態です。太ももやふくらはぎなどの筋肉が痛む場合、肉離れが疑われます。

肉離れは、スポーツ活動中や急な動き、また、筋肉が硬い状態での急激な動きによって起こることがあります。症状は、激痛、腫れ、内出血などです。

症状

  • スポーツ中に足が痛くて動けなくなった
  • 太ももに突然大きな痛みが走った
  • ふくらはぎからブチッと筋肉の断裂音が聞こえた等

捻挫

捻挫(ねんざ)とは、関節をひねるなどして、靭帯や関節包などの軟部組織が損傷するケガのことです。足首、手首、指など、全身の関節で起こり得ますが、スポーツや日常生活で起こりやすいのが足首です。

関節に無理な力が加わること、例えば、足首をひねったり、転倒したりすることで靭帯が伸びたり、切れたり、関節包が損傷したりします。

症状

  • 軽症
    外くるぶしの前・下あたりに軽い腫れと圧痛が現れます。歩いたり軽く走ったりすることは可能です。
  • 中等症
    外くるぶしの広範囲に腫れと圧痛が現れます。
    関節の不安定さは、あまりみられませんが、歩けても走れないことが多いです。
  • 重症
    外くるぶし周囲に強い腫れ・圧痛・皮下出血が現れます。関節の不安定さから、自力で体重を支えられないため、歩くことができません。

テニス肘

肘の外側から前腕にかけての痛みを特徴とする疾患です。テニスに限らず、ゴルフ、バドミントンなどのスポーツや、手や腕の使いすぎで起こることもあります。

肘の外側から前腕にかけての痛みで、ものをつかんで持ち上げたり、タオルを絞るなどの動作で痛みが出ます。
症状が進行すると強い痛みを伴うこともあり、日常生活にも大きな支障をきたすようになりますので早期の治療が大切です。

症状

  • 物を掴むときの痛み
  • 肘の外側の痛み
  • 手首を反らしたときの痛み
  • 手首や前腕の痛み
  • 肘の可動域制限等

薄毛

PRPを薄毛の気になる部位を中心に注入することにより頭皮の内側で様々な成長因子が作用しヘアサイクルの乱れを改善、正常なヘアサイクルに戻すことができます。
成長期が伸びるため毛が太くコシがでることで抜けにくくなり、少しずつ時間をかけて薄毛を改善することが期待できます。

シワ・たるみ

肌のハリやシワに対するPRP療法は、再生医療の一つとして注目されています。特に、加齢や紫外線ダメージによるシワやたるみに効果が期待できます。
PRP療法は自身の血液を使用するため、安全性が高く、しわ、ほうれい線、目のクマ、くぼみ、たるみなどの加齢による悩みを徐々に改善し、自然な若返りを可能とします。

期待できる効果

  • シワの改善
    PRPに含まれる成長因子が、コラーゲンやエラスチンの生成を促し、肌の弾力やハリを改善します。その結果、細かいシワが目立たなくなり、深いシワの改善が期待されます。
  • たるみの引き締め
    皮膚の再生を促進し、皮膚が引き締まることで、顔のたるみを改善します。特に頬や顎ライン、目の下など、たるみが気になる部位に効果的です。
  • 肌の質感改善
    肌の再生を促進するため、肌のキメが整い、ツヤが出ることで、全体的に若々しい印象を与えます。

施術内容

治療部位 腱や靱帯、顔、首
施術時間 1時間程度(部位により異なる)
施術間隔 治療部位や症状、個人差によって異なります。
リスク(副作用) 赤みや内出血が出ることがありますが、赤みは数時間程度、内出血は1、2週間程度でおさまります。
施術を受けられない方 ガンやリウマチなどの自己免疫疾患で投薬を受けている方、喘息やアトピー性皮膚炎のある方。

PRP療法の流れ

Step1.

血液採取

ご自身の血液を採取します。

Step2.

PRP分離

採取した血液を遠心分離しPRPを作製します。

Step3.

施術

患部に穿刺し注入します。

PRPとヒアルロン酸の違い

ヒアルロン酸注入は、ヒアルロン酸を直接注入(して膨らませる)という施術の性質から、注入した直後から効果を得ることができます。
一方PRP注入は、ご自身の血小板が肌細胞の働きを活性化することで、徐々に肌の修復を促していくものになりますので、効果を実感できるのに1週間~3週間程度かかります。

費用

PRP療法 料金
2cc ¥60,000
4cc ¥100,000
6cc ¥130,000