再生医療
再生医療とは、自分の身体から特殊な細胞(幹細胞など)を取り出して増やし、傷ついた臓器や体の部位などの低下した機能を回復させる医療のことです。
例えば・・・
形成外科分野では、厚生労働省の承認として日本で初めて 2007 年より広範囲熱傷に自家培養表皮を用いて治療を行っています。
これにより、身体の大部分にやけどの傷があっても、以前より侵襲の少ない方法で治療でき、治療期間を短縮することが可能となりました。
再生医療のメリットとデメリットは?
再生医療による技術を利用することで、基本的に低侵襲で副作用が少なく、従来の治療法で発生するリスクを回避できることなどが注目されています。
一方で、比較的費用負担が大きいものであり、効果を 100%保証できるものではありません。
また、治療を受けられるクリニックは限定されるため、地域によっては治療が受けられない場合もあります。
PRP療法
ご自身の血液から抽出した、血小板を多く含むPRP(多血小板血漿)を濃縮し、患部に注入します。
血小板には成長因子が豊富に含まれているため、細胞を活性化し、コラーゲンやエラスチンを増殖させる効果が期待できます。
それにより、人間が本来持つ自己治癒力を引き出して、痛みや炎症を抑え、再生を促し、持続性にも期待できる点が特徴です。
対応症例
- ヘバーデン結節
- 腱鞘炎
- 肉離れ
- 捻挫
- テニス肘
- シワ、たるみなど
治療について
治療部位 | 腱や靱帯、顔、首 |
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施術時間 | 30分程度。(部位により異なる) |
施術間隔 | 治療部位や症状、個人差によって異なります。 |
リスク(副作用) | 赤みや内出血が出ることがありますが、赤みは数時間程度、内出血は1、2週間程度でおさまります。 |
施術を受けられない方 | ガンやリウマチなどの自己免疫疾患で投薬を受けている方、喘息やアトピー性皮膚炎のある方。 |
PRP療法の流れ
Step1.
血液採取

ご自身の血液を採取します。
Step2.
PRP分離

採取した血液を遠心分離しPRPを作製します。
Step3.
施術

患部に穿刺し注入します。
PRPとヒアルロン酸の違い
ヒアルロン酸注入は、ヒアルロン酸を直接注入(して膨らませる)という施術の性質から、注入した直後から効果を得ることができます。
一方PRP注入は、ご自身の血小板が肌細胞の働きを活性化することで、徐々に肌の修復を促していくものになりますので、効果を実感できるのに1週間~3週間程度かかります。